Teamsの起動が遅い、チャットの切り替えで待たされる、会議中に映像が固まる。こうした「Teamsが重い」という症状は、PCの負荷、通信状態、アプリの不調などを分けて確認すると、次に試すことが見えてきます。
最初は、使っていないアプリを閉じ、会議中だけの問題か、Teams以外も遅いのかを確認しましょう。キャッシュ削除やPCの買い替えを、すべての症状に共通する解決策と考える必要はありません。
この記事は、Windows 11の会社PCで職場・学校向けTeamsを使う人を主な対象にしています。情報確認日:2026年10月29日。画面名や利用できる操作は、アプリの更新・契約・会社の管理設定によって異なります。
Teamsが重い・固まるとき、会議中にまず試す3つのこと
- 作業を減らす:保存してから、今使っていないアプリやブラウザのタブを閉じます。
- 会議の負荷を減らす:支障がなければカメラをオフにし、音声中心で続けられるか確かめます。
- 再参加に備える:相手に状況を伝え、改善しなければTeamsの再起動や会社で認められた別の参加方法を検討します。
一度に多くの設定を変えず、一つ操作したら反応を確認してください。自分が画面を共有している場合は、いったん共有を止め、別の参加者に資料の表示をお願いする方法もあります。
Teamsの終了・再起動を行うと通話や共有が中断します。チャットを入力中なら必要な文章を控え、会議へ戻る方法を確認してから操作しましょう。
参考:Microsoft公式|不要なアプリを閉じる・PCを再起動する
症状別の早見表:どこから確認する?
次の表は、調べる順番を決めるための目安です。同じ症状でも原因は複数あり、一つの結果だけで故障や障害とは断定できません。
| 今の症状 | 最初に確認する場所 |
|---|---|
| Teams以外のアプリも遅い | PC全体のCPU・メモリ・ディスク使用状況 |
| チャット操作はできるが、会議の音声や映像が途切れる | 通話の正常性とネットワーク |
| 画面共有・外部モニター使用時だけ固まる | 共有する内容と表示環境 |
| デスクトップアプリだけ遅く、Web版では操作できる | アプリの再起動・更新 |
| 同じ時間帯に複数の同僚も遅くなった | 社内ネットワークやサービスの状況 |
| チャット履歴が出ない・未読数がおかしい | キャッシュを削除する前に症状を記録 |
Teamsに接続できず会議へ入れない場合は、Teamsに接続できないときの対処法も確認してください。本記事では、主に起動後の動作の遅さや会議中のフリーズを扱います。
Windows 11でCPU・メモリの負荷を確認する
タスクマネージャーで、PC全体とTeamsの状態を見る
Teamsだけに原因があると思っていても、別のアプリや処理がPCのリソースを使っていることがあります。症状が出ているときに、次の順で確認します。
- 「Ctrl+Shift+Esc」でタスクマネージャーを開きます。
- 「プロセス」でCPU・メモリ・ディスクの列を見て、どのアプリが多く使用しているか確認します。
- 「パフォーマンス」でもPC全体の使用状況を確認し、時刻と、何をしていたかを記録します。
- 使っていないアプリは作業を保存して通常の操作で閉じ、Teamsの反応が変わるか比べます。
メモリ使用量が大きいという表示だけで、Teamsの異常とは判断しません。起動直後と会議中では条件が違います。普段との違い、PC全体の余裕、実際の操作の遅れを一緒に見ましょう。
名前を知らないプロセスや、会社のセキュリティ・バックアップソフトを手当たり次第に終了しないでください。高い使用率が続く場合は、アプリ名と状況を情シスに伝えます。
参考:Microsoft公式|タスクマネージャーで確認できる情報
WebView2のプロセスが複数あっても、すべて止めない
タスクマネージャーに「Microsoft Edge WebView2」や「msedgewebview2.exe」が複数表示されることがあります。WebView2はTeamsなどのアプリで使われ、機能を複数のプロセスに分けて動作します。
数が多いことだけを理由に削除・終了するのではなく、どのアプリに関連するかを確認しましょう。メモリを減らしたいときは、まず不要なアプリを閉じる方が状況を比較しやすくなります。
参考:Microsoft公式|WebView2のプロセスとリソース使用
会議中だけTeamsが重い場合は、通信と映像を確認する
「通話の正常性」で、問題が出た時刻の情報を残す
チャットやほかのアプリは普通に使えるのに、音声が途切れる、映像が遅れる場合は、通話の品質も確認します。会議中の「その他(…)」→「設定」→「通話の正常性」に相当する項目を開いてください。
ここではネットワーク・音声・画面共有・送信映像に関する情報を確認できます。項目が表示される場合は、問題が起きた時刻の往復時間やパケット損失などを記録し、相談時に添えましょう。
数値だけで回線不良と決めつけず、「自分だけか」「特定の参加者の映像だけか」も確認します。相手側の接続状態が影響することもあるためです。
Wi-Fi・回線は、会社で認められた範囲で比較する
Wi-Fiを使っているなら、ルーターとの距離や間の障害物を確認します。会社で利用を認められた有線接続などと比較できれば、通信経路の違いを調べる手がかりになります。
「5GHzなら必ず改善する」とは限りません。届く距離や壁、ほかの機器との干渉などによって状況は変わります。また、速度テストが一度良好だったという結果だけで、会議中の途切れの原因を絞り切ることはできません。
VPNやセキュリティソフトの設定変更が必要そうな場合は、情シスへ相談してください。会社指定の接続を自己判断で外すのではなく、接続方式と発生時刻を伝えます。
画面共有や外部モニターを使うときだけ重くなる場合
Microsoftは、ノートPCをドック経由で4K・UHDモニターにつないだ会議で、性能が影響を受ける場合があると案内しています。該当する環境なら、会議後に外部モニターの有無や解像度を変えて比較すると、表示環境の影響を調べられます。
会議中は、まずカメラをオフにする、使っていないアプリを閉じるなど、支障の少ない操作から試します。モニターやドックの差し替えは表示が切り替わるため、共有中の作業を止めてから行いましょう。背景効果を使ったときだけ固まる場合は、Teamsの背景設定と、効果を外して確認する手順も参考にしてください。
共有ボタンを押せない、共有画面だけが見えない場合は、Teamsの画面共有ができない・表示されないときの対処法で、権限や共有方法を確認してください。
参考:Microsoft公式|4K・UHDモニター接続時の会議の遅さ(英語)
Teamsの再起動・更新とWeb版との比較を行う
会議後にTeamsを終了し、更新を確認する
Teamsのウィンドウを閉じても、アプリが動作を続けている場合があります。会議への影響を確認したうえで、タスクバーの通知領域などにあるTeamsアイコンを右クリックし、「終了」があれば選び、改めて起動します。
操作を受け付けず通常終了できない場合は、タスクマネージャーでMicrosoft Teamsを選び「タスクの終了」を行う方法があります。入力中の内容や会議が失われる可能性があるため、応答しないときの手段として使ってください。
更新の通知や「更新して再起動」に相当する表示があれば、作業を保存して実行します。Teamsは自動更新にも対応していますが、会社PCでは更新方法やタイミングが管理されていることがあります。
PC全体も遅い状態が続くなら、ほかの作業を保存したうえでWindowsを再起動し、必要なアプリだけで再確認します。
同じPC・アカウントでWeb版と比べる
会社で利用できる場合は、PCの対応ブラウザでTeamsのWeb版を開き、同じアカウントで同じ操作を試します。MicrosoftはEdge・Chrome・Firefox・Safariの対応環境を案内しています。
Web版では動くがアプリ版だけ遅い、という結果は、アプリ側を調べる手がかりです。ただし、これだけで原因は確定しません。両方で遅い場合は、PC・通信・サービスの状況も確認します。 ファイルのダウンロードだけが進まない場合は、Teamsのファイルがダウンロードできない原因と対処法で、アクセス権・保存制限・保存先の確認手順を紹介しています。
Web版へ切り替える際は、マイクやカメラの許可も確かめてください。同じ場所で二つの会議画面を開いて音声を有効にすると混乱しやすいため、比較は順番に行いましょう。
参考:Microsoft公式|Teams for Webの対応環境
キャッシュ削除・修復・リセットは、症状を確認してから
チャット履歴や通知の問題なら、先に記録を残す
キャッシュ削除は、Teamsのあらゆる不具合に対する最初の手順ではありません。Microsoftは、チャット履歴が読み込まれない、チームが表示されない、通知・未読数がおかしいといった問題では削除を勧めていません。原因調査に必要な診断ログも失われるためです。
該当する場合は、エラー画面や発生時刻を残して情シスへ相談してください。通知だけの問題は、Teamsの通知が来ないときの確認手順も参考になります。
アプリ側の問題が続く場合は、修復の有無を確認する
再起動・更新後もアプリ版だけで不調が続く場合は、会社の運用ルールを確認し、Windowsの修復機能が使えるか調べます。
- Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開きます。
- Microsoft Teamsの「…」から「詳細オプション」を開きます。表示されない構成もあります。
- 「修復」がある場合は実行し、Teamsを開き直して同じ操作を確認します。
- 改善せずリセットを検討する場合は、影響を確認してから実施します。会社PCでは情シスの案内を優先してください。
Teamsのリセットでは、個人設定を含むアプリのデータが削除されます。事前にサインイン方法と必要な設定を確認しましょう。Microsoftは新しいTeamsのキャッシュ対処としてリセットや指定フォルダー内の削除を案内していますが、旧Teamsとは保存場所が異なります。
ファイルを手動で削除する必要がある場合は、下記の公式手順で対象を確認してください。削除後の初回起動には、キャッシュの再作成で時間がかかることがあります。
参考:Microsoft公式|Windowsでアプリを修復する
参考:Microsoft公式|Teamsのキャッシュ削除が適するケースと手順
解決しない場合に、情シスへ伝える情報
複数の同僚で同じ時間帯に発生している場合は、各自で設定変更を繰り返す前に、社内ネットワークやMicrosoft 365のサービス状況を確認してもらいましょう。管理者はMicrosoft 365管理センターの「サービス正常性」で、組織に関係する情報を確認できます。
自分だけの症状でも、比較した結果をまとめると相談が具体的になります。次の内容を、分かる範囲で伝えてください。
- 発生日時と頻度:起動直後、会議中、画面共有中など。
- 利用環境:PC機種、Windows・Teamsのバージョン、外部モニターやドックの有無。
- 接続方法:Wi-Fi・有線、会社指定VPNの利用状況。
- 発生範囲:Teams以外も遅いか、ほかの同僚でも起きるか。
- 確認結果:CPU・メモリの使用状況、通話の正常性、Web版との違い。
- 実施済みの操作:再起動、更新、修復などと、それぞれの結果。
Teamsのバージョンは、「設定など(…)」→「設定」→「Teamsについて」に相当する画面で確認できます。スクリーンショットを添える場合は、会議参加者や業務情報が必要以上に写り込まないようにしましょう。
Teamsの会議中、画面共有を始めると操作が遅くなります。チャットのみのときは通常どおり動きます。発生日時は○月○日○時ごろ、外部モニターと会社指定VPNを利用しています。Teamsの再起動後も再発しました。Web版での比較結果は○○です。確認すべき設定や、提出が必要なログをご案内ください。
上記は問い合わせ文の例です。実際に確認した内容へ置き換え、試していない操作は記載しないでください。
参考:Microsoft公式|Microsoft 365のサービス正常性
参考:Microsoft公式|Teamsのバージョンを確認する
Teamsが重いときによくある質問
Teamsのメモリ使用量が多いなら、PCの買い替えが必要ですか?
すぐに買い替えが必要とは限りません。Microsoftが示す最低要件を満たすことと、ほかのアプリを同時に使って快適に動くことは分けて考えましょう。まず同時に開くアプリを減らし、業務に必要な使い方で負荷が続くかを確認します。
会社PCの増設や交換を相談するときも、搭載メモリの容量だけでなく、会議中の使用状況や実際の支障を伝えると判断材料になります。
参考:Microsoft公式|Teamsクライアントのシステム要件
「GPUハードウェアアクセラレーションを無効にする」が見つかりません
手順の対象バージョンと、自分が利用しているTeamsを確認してください。別のバージョンや環境向けの設定名を、そのまま探しても見つからないことがあります。項目がない場合は無理に変更せず、再起動・更新・表示環境の比較結果をもとに情シスへ相談しましょう。
映像や操作は正常で、音声だけ使えない場合も同じ対処ですか?
まず音声の設定を確認します。相手の声が聞こえない場合はTeamsのスピーカー・音声出力の対処法、自分の声が届かない場合はTeamsのマイクが使えないときの対処法をご覧ください。症状が音声だけなら、PC全体の性能不足と決めつけないことが大切です。
今日だけ急にTeamsが重くなったら、障害でしょうか?
サービス側の問題のほか、社内ネットワークやPC側の処理なども考えられます。まず同僚にも同じ症状があるか確認し、発生時刻を添えて管理者へ相談しましょう。SNSで似た投稿があることだけを理由に、原因を断定しないようにします。
まとめ:Teamsの重さは、発生する場面から確認しよう
Teamsが重いときは、まず不要な作業を減らし、「PC全体」「会議中だけ」「アプリ版だけ」のどこで起きるかを確認します。そのうえで、通信・表示環境の比較、再起動・更新、必要に応じた修復へ進めましょう。
キャッシュ削除を繰り返すより、症状と試した結果を残すことが解決への手がかりになります。会社PCで判断に迷う変更は、記録を添えて情シスへ相談してください。

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