マウスジグラーは会社にバレる?元監視担当が断言する「ログ検出」の仕組みとバレない唯一の方法

Teamsのステータスアイコンが「連絡可能(緑)」から「退席中(黄色)」に変わる瞬間。あの色の変化に、背筋が凍るような恐怖を感じたことはないだろうか。

トイレに行っている間も、コーヒーを淹れている数分の間も、常にPCの前に張り付いてマウスを動かし続ける――。これはもはや業務ではない。現代の「デジタルな囚人」としての労役だ。

私はかつて、行政機関で規制や監視を担当する側にいた。ルールを作り、逸脱者をログから特定し、処分を下す。その裏側を熟知している人間として言わせてもらえば、現在の過剰な在宅監視システムは異常であり、個人の尊厳を損なっている。

多くの会社員が「マウスジグラー バレる」と検索し、このページにたどり着いたことだろう。安心してほしい。私はあなたに「サボり方」を教えるつもりはない。

私が提示するのは、「理不尽な監視社会から、自身のメンタルとキャリアを守るためのコンプライアンス・ハック(正当防衛)」である。

今回は、元・監視側の視点から、情シス(情報システム部)がどのような仕組みで社員を監視しているのか、そしてなぜ特定の「マウスジグラー」だけがその包囲網を完全に無効化できるのかを、論理的に解説する。


目次

【結論】マウスジグラーはバレるのか?

結論から述べよう。「マウスジグラー」と一括りにするのは危険だ。バレるかバレないかは、あなたが選択する「ツール(道具)」の構造にすべて依存している。

元・監視担当として、リスクレベルを以下の3段階に分類する。

1. ソフトウェア型:危険度MAX(100%バレる)

PCに専用ソフトをインストールしたり、PowerShell等のスクリプトを走らせてカーソルを動かす方法だ。 これは自殺行為と言っていい。企業が導入している資産管理ソフトのログに、「未許可アプリケーションの実行履歴」としてバッチリ記録されるからだ。絶対に手を出してはいけない。

2. ハードウェア型(USB):危険度・低(基本バレない)

USBポートに挿すドングルタイプのものだ。これらはPC側から見れば「ただのマウス」として認識される。 適切な製品を選べば、情シスの監視画面上には「標準HID準拠マウスが接続された」というログしか残らない。マウスを接続して怒られる会社員はいないだろう。これが今回推奨する「コンプライアンスの抜け穴」だ。

3. アナログ型(物理):危険度・ゼロ(神でも検知不能)

PCとは物理的に接続せず、コンセントから給電して「物理的にマウスを乗せて動かす」台座のようなタイプだ。 PC本体には一切の信号(ログ)が送られないため、技術的に検知することは100%不可能である。セキュリティ要件が極端に厳しい(USBポートすら封鎖されている)環境下の最終兵器だ。


情シスはどこを見ている?「監視ログ」の裏側

敵を知らなければ、対策は立てられない。多くの企業では、『SKYSEA Client View』や『Lanscope』といった資産管理ソフトウェアが導入されている。これらが裏で何をしているか、具体的に解説しよう。

1. 「インストール・起動ログ」の罠

情シスが最も目を光らせているのは、「許可されていないソフトウェアのインストール」だ。 ネットで拾ったフリーソフト(マウスを自動で動かすソフトなど)をインストールした瞬間、管理サーバーにアラートが飛ぶ設定になっている企業は多い。「業務に関係ないソフトを入れた」という事実だけで、処分の対象になり得る。

2. 「デバイス接続ログ」の仕組み

USB機器をPCに挿すと、OSはそのデバイスの情報を読み取る。ここで重要なのが「ベンダーID」と「プロダクトID」、そして「デバイスクラス」だ。

情シスは「USBメモリ(外部ストレージ)」の接続には非常に敏感だ。情報漏洩のリスクがあるからだ。しかし、「マウス(ヒューマンインターフェイスデバイス:HID)」の接続に対しては、監視レベルを極端に下げている。なぜなら、マウスやキーボードの接続を禁止すれば、業務ができなくなるからだ。

ログをすり抜ける「HID準拠」の正体

ここで、賢いハードウェア型マウスジグラーが登場する。 これらの中身は、PCに対して「私はマウスです」という信号(ディスクリプタ)を送るようにプログラムされている。

PCに挿した瞬間、デバイスマネージャーを見てみるといい。 「HID 準拠マウス」 と表示されるはずだ。

この瞬間、監視ソフトのログには「汎用マウスが接続された」としか記録されない。どれだけ優秀な情シス担当者でも、ログの文字列だけを見て、それが「ロジクールのマウス」なのか「Amazonで買ったマウスジグラー」なのかを判別することは不可能だ。

これが、私がUSB接続型のマウスジグラー(ハードウェア型)を推奨する技術的な根拠である。


絶対にやってはいけない「バレる」行動パターン3選

道具が完璧でも、使い手がミスを犯せば発覚する。元監視担当として、「こいつは怪しい」とマークする典型的な行動パターンを3つ挙げる。これらは単純なミスだが、致命的だ。

1. フリーソフトのインストール(痕跡を残す)

前述したが、これが最も多い発覚理由だ。 「インストール不要のexeファイルならバレない」と思っている人もいるが、大きな間違いだ。実行ログ(Process Execution Log)は残る。PCスリープ防止のためにフリーソフトを使うのは、雪の上に足跡を残して歩くようなものである。

2. 会議中の切り忘れ(現行犯逮捕)

TeamsやZoomでの画面共有中、あるいはプレゼン中に、マウスジグラーをOFFにし忘れるパターンだ。 説明をしている最中に、マウスカーソルが不自然に左右に動き出したり、勝手にウィンドウが閉じたりする。これは言い逃れができない。 「マウスの調子が悪くて…」という言い訳は、一度しか通用しないと思え。

3. 異常な長時間稼働(ログの矛盾)

深夜2時、あるいは休日。誰もが寝ているはずの時間帯に、PCがスリープせず、マウスが動き続けている。 ログ監視において、これは「異常値」として検出される。 「24時間365日働き続ける社員」など存在しない。あまりに完璧すぎる稼働ログは、逆に不自然さを際立たせる。「適度に休憩し(ログを残し)、定時後にはPCをシャットダウンする」。人間らしい振る舞いを模倣することこそが、最高のリスクヘッジである。


元監視担当が選ぶ「証拠を残さない」マウスジグラーおすすめ3選

ここまでの理論を踏まえ、企業のセキュリティ監視を適法に回避できる(=HIDとして認識される、あるいはPCに接続しない)信頼性の高いマウスジグラーを厳選した。

自身の環境に合わせて選んでほしい。

1. 【隠密性重視】超小型USBタイプ

PCのUSBポートに挿しっぱなしでも、ワイヤレスマウスのレシーバー(受信機)と見分けがつかない超小型タイプだ。 上司や同僚がPCを覗き込んでも、ただのマウスレシーバーにしか見えない。出社とテレワークを頻繁に繰り返すハイブリッド勤務者にとって、付け外しの手間がない点は大きなメリットだ。 当然、PC側では「標準マウス」として認識される。

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2. 【リスク管理重視】スイッチ付きUSBタイプ

私が個人的に最も推奨するのがこのタイプだ。 本体にON/OFFの物理スイッチがついている。前述した「会議中の誤作動」を防ぐためには、手元で即座に機能を切れる物理スイッチが不可欠だ。 以下の製品は、カーソルの動き方も「微細な動き(揺らぎ)」モードを搭載しており、画面を見ていてもジグラーが動いていることに気づきにくい設計になっている。実用性と安全性のバランスが最も良い。

3. 【最強の盾】アナログ台座タイプ(物理駆動)

もしあなたの会社が「USBポートへの私物接続を一切禁止」している場合、あるいは「デバイス接続ログすら見られるのが怖い」という慎重派の場合、選択肢はこれ一択だ。 コンセントから電源を取り、ターンテーブルが回転する台座の上に手持ちのマウスを置く。物理的にセンサーを誤認させるアナログ方式だ。 PCとは一切電気的に接続しないため、SKYSEAだろうが何だろうが、検知することは物理的に不可能である。PCのセキュリティポリシーがガチガチの金融系や公務員の方には、この「物理ハック」を推奨する。


よくある質問(FAQ)

導入にあたり、まだ不安が残る慎重な読者のために、技術的な観点から回答する。

Q. 会社のセキュリティ規定で「USBメモリ禁止」なのですが、大丈夫ですか?

A. 論理的には問題ない可能性が高い。

多くの企業の規定は「USBストレージ(記憶媒体)」を禁止している。これは情報持ち出しを防ぐためだ。マウスジグラーはPCに接続された際、ストレージデバイスではなく「ヒューマンインターフェイスデバイス(マウス)」として認識される。 ただし、USBポート自体が物理的に塞がれている、あるいは「許可されたデバイス以外は一切反応しない(ホワイトリスト方式)」設定の場合は動作しない。その場合は、前述の「アナログ台座タイプ」を使用すべきだ。

Q. TeamsやZoom、Skypeでも「退席中」になりませんか?

A. ならない。

これらのチャットツールは、OS(WindowsやMac)からの「入力信号の有無」を見てステータスを判定している。マウスジグラーがOSに対して「マウスが動いている」という信号を送り続ける限り、Teamsは「ユーザーはPCを操作中である」と判断する。アプリの種類に関わらず、全てのツールで有効だ。

Q. マウスカーソルが勝手に動いて仕事の邪魔になりませんか?

A. 使うタイミングによる。

基本的にマウスジグラーは「離席時」に使うものだ。作業中にONにしていれば当然邪魔になる。だからこそ、手元でON/OFFを切り替えられる「スイッチ付きタイプ」を推奨している。作業再開時はスイッチをOFFにするだけだ。


まとめ

最後に、元監視側の人間として伝えておきたい。

企業が導入しているログ監視システムや、Teamsのステータス監視機能は、あくまで「業務の効率化」や「セキュリティ保持」のためにあるはずだ。しかし現状は、それが従業員の首を絞め、トイレに行くことすら罪悪感を感じさせる「過剰な監視ツール」に変貌している。

Teamsのアイコンを緑色に保つために、意味もなくマウスを弾く行為に生産性などない。 それならば、テクノロジー(マウスジグラー)を使ってその無駄な労力を自動化し、空いた時間でコーヒーを飲み、リフレッシュした頭で業務に向き合う方が、よほど合理的であり「プロフェッショナル」の態度であると言える。

これはサボりではない。デジタル監視社会に対する、正当な自衛手段(コンプライアンス・ハック)なのだ。

あなたの精神衛生を守るための「盾」として、最適な一本を選んでほしい。

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